直販投信はどうなった?運用純資産の流出入を比較してみてハッキリと見えてきたもの

証券会社や運用会社だけが儲かる既存の金融では本物の資産形成ができないと、直販投信パイオニアであるさわかみファンドが1998年に誕生して、もうすぐ20年なんですね。

いまだに証券会社などの手数料ビジネスは、金融庁などが取り締まっているようですが、直販投信がやりたかったことは一定の成果が出ているのではないでしょうか。

運用会社と販売会社を同じ会社が兼ねることにより、申込手数料は無料、信託報酬は安く抑えて、さらに顧客の声を運用者も聞くというところが直販投信のポイントでしょうか。

現在では、申込手数料が無料で信託報酬が低い投資信託も、直販投信だけではなくても設定するようになりました。私の感覚ですが、それまでは直販投信と流行っていたのですが、ほかも手数料を合わせてきたことにより、直販投信というワードはあまり聞かなくなってきたように思います。

また、直販を始めたばかりであれば、理念やビジネスについて未来のこととして語ることができますが、年数がたてばそれが本物かどうかチャートに現れてきます。

澤上さんが、「運用は結果がすべて」とおっしゃっていましたが、その結果を見ることができるようになり、過去の結果で投資家は判断ができるようになりました。

 

直販投信という括りは、もうそれほど強いものではないように思います。直販ではなくても、手数料の安く、長期投資をしていて、成績のよい投資信託はいくつもありますから。

直販投信だった会社も、直販を続けながら併せてネット証券や銀行でも買えるようにしているとこともでてきております。

 

さわかみファンドが誕生してからも、いくつかの直販投信が立ち上がりました。

  • ありがとう投信
  • セゾン投信
  • レオスキャピタルワークス(ひふみ投信)
  • 鎌倉投信
  • コモンズ投信
  • クローバーアセットマネージメント(いくつかの会社が合併後)
  • ユニオン投信

 

この中で、ネット証券などでも買えるようにした新形態直販投信です。

  • レオスキャピタルワークス
  • コモンズ投信
  • クローバーアセットマネジメント

 

直販にこだわらず、変化に合わせていることは良いと考えています。

とある直販会社の社長は、「もうネット証券で売ると直販投信ではないですね」とセミナーで言っていましたが、私は違うと思います。これだけ運用会社も販売会社もある競争市場ですから、変化に順応しなければ生き残れないでしょう。

直販投信が手数料が安いということが「メリット」であるならば、ほかが追随してくれば、さらに安くするなどあっても良いと思いますが見られません。

新形態直販投信である、レオスは残高にあわせて信託報酬を下げるなど変化に合わせています。

変化をするとは苦しいことですが、順応できない会社は錆びていくだけかもしれません。

 

で、調べてみたらハッキリと現れていたんですよ。

運用会社は運用成績も大事ですが、純資産の流出入の状況も大事です。どのくらいの資金が入ってきているのか、もしくは出ているのかです。

資金の流出入は、投資家から支持されているかのバロメーターだからです。

 

直販投信の純資産の流出入の比較

モーニングスターで、ファンドごとの月次資金流出入額グラフがありますので、比較していきたいと思います。

金額の多少ではなく、資金流入なのか、流出なのか、で比較すると良いです。

 

さわかみ投信

さわかみファンド

2013年からほぼ毎月流出です。かなり苦しいです。

 

ありがとう投信

ありがとうファンド

なかなか苦しい状況です。

 

セゾン投信

セゾン バンガード・グローバルバランスファンド

2013年に大きく流出していますが、2014年からは流入が続いています。非常に人気があるようです。

 

セゾン 資産形成の達人ファンド

こちらもいい感じで、投資をする人が増えています。

 

レオスキャピタルワークス

ひふみ投信

素晴らしいです。2017年はカンブリア宮殿効果です。

 

ひふみプラス

2016年末ぐらいに流出していますが、2017年のテレビ効果で伸びています。

 

鎌倉投信

結い2101

順調に伸ばしています。

 

コモンズ投信

コモンズ30ファンド

順調に増えていましたが、2016年後半からはちょっと様子が違っています。

 

ザ・2020ビジョン

3年間流入して、2年間流出しています。このファンド厳しいです。

 

クローバーアセットマネージメント

コドモファンド

最初にドーンと入って、それからも順調に伸ばしているようです。

 

浪速おふくろファンド

まだまだ厳しいですが、頑張って巻き返しているように見えます。

 

らくちんファンド

金額は少ないですが、それでも頑張って状況が好転しているように見えます。

かいたくファンド

ちょっと雲行きが怪しくなってきた感じです。

 

ユニオン投信

ユニオンファンド

額こそ少ないものの、すばらしい右肩上がりの増え方です。

 

まとめ

相場状況なども影響をしますが、基本的には投資家の支持としてのグラフとしてみることもできます。

ここまでハッキリと出るとは思いませんでしたが、分かりやすいですね。

多くの直販投資は支持されているようですが、一部は非常に厳しいです。

 

次は運用成績も比較していきたいと思います。