近江牛のまる亀こうし牧場ファンドへ出資

近江牛

ミュージックセキュリティーズで募集している「近江牛のまる亀こうし牧場ファンド」へ出資しました。

ファンドで集まったお金で子牛を購入して、2年弱の期間で育成し、出荷をするものです。その出荷で得た収益によって、分配金と元本が支払われる、もしくは元本割れしてしまうというファンドです。

牛への投資については、安愚楽牧場(wiki)の投資事件が記憶に新しいです。事実上破綻状態にあったのに、投資金を募集し続けたなどの問題があり、投資家が被害を受けたものでした。

また、TPPにより、牛肉の輸入に対して、関税の完全撤廃は免れたものの大幅に引き下げることとなりました。

TPPの開始時期はハッキリとしていませんが、ちょうどこのファンド期間が終わるころから開始されるものと考えられます。

そういった中で募集が開始された「近江牛のまる亀こうし牧場ファンド」に投資することで学びを得たいという目的があります。

また、ファンド型クラウドファンディングの投資案件としても、これまでになく情報が充実していた点も決め手となりました。

 

投資が終了しましたので、本記事の下のほうで投資結果をまとめました。最終的に540円の儲けです。

>>投資結果はこちら

 

ファンド概要

募集総額 5,250,000円
最低投資金額(1口) 50,000円
取扱手数料(1口) 2,850円
分配時振込手数料(1回、楽天銀行) 51円
投資期間 事業が開始した日の翌月1日から2年後
分配頻度 1回
事業計画上の分配予定額(1口、税引前) 3,557円
事業計画上の利回り予定 7.1%
特典 近江牛のホルモン詰め合わせ

 

実質利回り

事業計画上の利回りについては、取扱手数料が加味されていないため、実質的な利回りを計算しなおします。また、分配の受取時も振込手数料が徴収されますので、それも含めます。

投資費用(投資金額+取扱手数料) 52,850円
投資回収(元本+事業計画上の分配-振込手数料) 53,506円
特典の現金換算額 3,000円
事業計画上の実質利回り予定(特典含まず) 1.2%
事業計画上の実質利回り予定(特典含む) 6.9%

※分配時の振込手数料については、登録している金融機関により異なりますので、それによって利回りも変わります。
※分配時には、分配金額に対して20.42%の源泉徴収が行われます。
※利回りは、年単位ではなく投資期間すべてのものとなります。

 

投資判断したポイント

投資するにあたって、検討したことです。

営業者

2013年に設立したばかりの会社(牧場)です。その前は代表の父親が経営する牧場で8年間、修行していたそうです。

新会社で、子牛を購入して出荷するまで2年ほどかかりますので、事業としては駆け出しの段階です。

まずは様子見で最低単位(5万円)の出資としています。

家畜の飼育方法として、狭いところで飼育する方法が問題視されることもありますが、こちらの牧場では音楽が流れ、広いスペースで育てられています。

食肉と育て方については、自分の中で考えを整理することができておりませんが、少なくとも出荷までの間に大事に育てられることは悪いことではありませんね。

 

売上予定

近江牛1頭当たりの価格の推移グラフ

※グラフは滋賀食肉センター地方卸売市場のセリ情報を元にミュージックセキュリティーズが作成したものです。

まる亀こうし牧場が過去に出荷した牛の平均体重は491.7kg、等級は出荷した牛のうち、A5が25%、A4が52.5%、A3が12.5%、A2以下が10%となります。

こういった情報の開示はいいですね、これまでミュージックセキュリティーズで募集した案件の中で優れています。

資料からわかることは、どのくらいで売れるのか予測できます。子牛8頭を仕入れて出荷するファンドですから、これまでと同じであれば、A5が2頭、A4が4頭、A3が1頭、A2以下が1頭でセリにかけられます。

そして、グラフからA5は120万円、A4は100万円、A3は85万円、A2以下は50万円(これは推測)となり、低く見積もったとして合計775万円で落札されます。

直近の相場では、A5は140万円、A4は135万円、A3は120万円、A2以下は80万円(これは推測)となり、高く見積もったとして合計1,020万円で落札されます。

収益予想の表

こちらの表が累計売上金額の表となっています。775万円で落札されれば104%ぐらいの利回りとなりますね。1,020万円の落札で109%ぐらいの利回りとなります。

109%の利回りになったとしても、取扱手数料や税金を引くと、1,000円ほどしか残らないのですが、特典をもらえたり、投資する意義を考えれば良い案件と判断しました。

 

商品

滋賀県の近江牛は、知りませんでした。全国でブランド牛は、どのくらいあるのでしょうか。

ある程度の基準を満たしたものがブランドとして登録されるのでしょうから、高く取引されているのでしょう。

 

リスク

投資にあたっては、色々なリスクがあるので契約締結前交付書面で確認する必要があります。

生き物ですから、うまく育たなかったり、死んだりすることもリスクです。また、飼料の高騰や病気の発生(過去BSEなど)もリスクになるでしょう。

また、前述のとおりTPPによる牛肉の関税引き下げによって、相場の下落も2年後には見られるかもしれません。

そういったことが起これば、分配金が少なくなるだけではなく、投資した5万円も回収できないリスクがあることを、投資前にわかっておく必要があります。

 

投資結果

この記事を公開したのが2015年11月となってます。いまは2018年4月なので、2年半もの時間が経過しました。

投資したことも忘れていましたが、「償還のご報告」のメールがありました。

結果は、損益分岐売上をはるかに超えて、事業計画よりも多い995万円の売り上げとなりました。

投資なので、上回った分は利益として還元され、「投資金額+利益(税引き後)」を受け取ることができます。

 

分配額

交付された書類の一部ですが、投資金額に対する売り上げは約570万円となります。投資は105口ありましたので、570万円を105で割ると1口当たりの取り分が算出できます。

上の表のとおりですが、1口当たり54,259円の分配となりました。1口当たり50,000円の出資なので、4,259円の儲けです。

実際には、税金が869円源泉徴収され、さらに投資する際には2,850円の取扱手数料を払っていますので、最終的には540円が儲けです。

ミュージックセキュリティでほかにも投資をしていますし、投資をしてないほかの案件などを覗いてみると、損益分岐点を超えられない事業(赤字になる事業)が多数あります。事業が計画どおりで、損益分岐点を超えたとしても、ミュージックセキュリティに払う取扱手数料を差し引くと、実質的にマイナスとなるものが少なくありません。

投資結果は540円しか儲けることができなかったのですが、そもそもプラスであったことだけで凄いことです。

 

今後の投資方針

ファンド型クラウドファンディングに投資を始めて3年ほどたちますが、現在はほとんど新規の投資をしていません。自然エネルギー関連だけは、応援していきたいということもあり続けています。

ファンド型クラウドファンディングは、自分のお金を、必要としている事業に出資をして、事業結果によりお金を受け取るものです。非常に良い仕組みだと今でも思っています。

ただし、金融機関の手数料が高すぎです。このファンドでいえば、5万円の投資に対して2,850円なので、5.7%の手数料をミュージックセキュリティに払っています。

なんだか、自分のお金を必要な事業に対してではなく、金融機関の売上のために払っている感じがしている点が、新規投資していない理由です。

 

投資信託も昔は販売手数料が3%・信託報酬も3%という金融機関の手数料稼ぎの道具でした。それから、今でも高いものもありますが、販売手数料は0%・信託報酬は1%以下というものが、たくさん出てきています。

金融機関の手数料稼ぎの道具から、本来の目的である投資家の資産形成の道具に徐々に移行していることを感じます。

ファンド型クラウドファンディングもそんな未来があるといいですね。

 

ただし、高額な手数料をとっているミュージックセキュリティですが、会社の決算は大幅な赤字が続いています。

ということは、金融機関ももうからない仕組のようなので、ファンド型クラウドファンディングの未来は期待できないとも感じています。

 

(参考)クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは5種類あることを理解していればスッキリ!
クラウドファンディングは5種類あり、寄付型、購入型、ファンド型、貸付型、株式型があります。その詳細について解説しています。

 

(参考)ミュージックセキュリティの決算公告

ミュージックセキュリティーズ株式会社 決算公告|投資型クラウドファンディングの組成・募集
ミュージックセキュリティーズ株式会社の第15期決算公告 当期純利益 △1億7,586万円 利益剰余金 △5億9,796万円

【コメント】

【関連記事】