当ブログに「ひふみ投信 ○○」という検索ワードで訪問する人が、ここ数週間で増えています。
上の画像は1週間のアクセスの一部でありヤフー検索されてきたものです。グーグルは正確なデータが取得できないですが、ヤフーの3倍~5倍という感じになることが多いです。
これまで、「投資するとき」と「解約したとき」の2記事を書いただけです。それでもアクセスをいただいているという事実がありますので、みなさんが知りたいであろうことを調べて、ちゃんとお伝えしなければいけないと思いました。
2016年に入り株式相場が荒れていますので、おそらく我慢できずにひふみ投信を解約しようとしている人が「他の人はどうなのよ?」、自分で株式投資をしていた人が「やっぱりプロに預けよう!」、ここ数年値上がり相場で投資したいけど控えてきた人が「チャンス到来!」といろいろと調べているのでしょう。
ということで、当ブログの検索結果から見えてくる、「ひふみ投信の知りたいこと」をまとめて参りたいと思います。
ひふみ投信の評判・評価
投資成績
一番気になるであろうひふみ投信の投資成績についての検索です。
もうこれはですね、ヤフーファイナンスで成績を比べてみていただければ分かることです。。比較するときにチャート1年以内だとひふみ投信のよさが分からないので、なるべく長期で比較してみてください。

ひふみ投信チャート
私もチャートを描写した結果が上の画像です。
まだひふみ投信が誕生してから10年は経過しておらず、青い線がスタートしているところが、ひふみ投信がスタートしたところです。赤線はトピックスとなりますので、株式市場の平均よりも圧倒的にパフォーマンスがよいです。
ヤフーファイナンスでは、他の投資信託とも比較できるので、ご自身が保有されている投信と比較してみたりしてください。
[aside type=”normal”]
実は投資信託を株式市場平均と比較するのは、正確ではありません。トピックス(株式市場平均)は配当金抜き、投資信託は配当金込みとなっています。
トピックスは市場の価格から計算をしているのですが、配当落ちのときは、市場では配当分(前後)値下がりします。
投資信託の場合は、配当落ちのときは、受け取る予定の配当金を純資産に追加して基準価格を計算しますので、配当金分も含んで計算されていることになります。
3月の権利落ちのときが分かりやすく、ほとんどの日本株ファンドが、トピックスや日経平均よりも、何パーセントかプラスとなります。
そのため、若干トピックスを上回っている投資信託も、配当金込で比較すると、トピックスよりも成績が悪くなることがあります。
[/aside]
トピックス(配当込み)との比較

「ひふみのあゆみ」より
ひふみ投信が発刊している月刊レポート「ひふみのあゆみ」は、ちゃんと配当金込みトピックスと比較しています。配当金込みでも投資成績は優秀です。
ほどんどの運用会社は配当抜きでグラフを比較しています。だまそうとしているわけではありませんが、日本の慣習がそうなっているためです。
明らかに投資家は誤認してしまっています。投信業界で改善してもらって投資家が誤認しないようにしてほしいものです。
運用成績以外の評判・評価
投資信託で大事なところは、運用成績はもちろんですが、運用コストの低さと情報開示です。
ひふみ投信は、アクティブファンドの中ではコストは安いです。あと「資産形成応援団」とい仕組みがあり、5年間と10年間継続運用すると信託報酬が一部返還されるというものです。
私が知る限りでは、このような仕組みの投資信託は他にはないです。
情報開示については、毎月レポートで開示し、運用者の考えなども確認できるので良いです。また、動画などでも説明することがあり、投資家に理解してもらおうとする姿勢があります。
私が、一番大事だと思う情報開示の内容は、運用者が見える(感じる)かどうかです。ひふみ投信は藤野さんがファンドマネージャー(兼社長)ですが、Facebookへの投稿の頻度が高く、「どんな人に大事なお金を預けるのか」ご自身で確認できると思います。
ひふみ投信は一生大丈夫なのだろうか?
ひふみ投信の今後については、純資産が1,000億円を超えたので楽しみにしています。
これまであった投資信託では、なぜが1,000億未満のときは成績が好調だったのに、1,000億から2,000億ぐらいまでの間に様変わりすることが数多くの投資信託でありました。巨大な投資信託になったら、成績が落ちていく現象です。
- リスク軽減のため投資先を分散しているが、資産が増えたので、何銘柄も分散することになり市場平均と同じような成績となる。
- ウォッチする銘柄が増えるので社員も増加。いろいろな意見が生まれるようになるため、投資先もコンセンサスが得やすい無難な銘柄となる。結局、これまでの運用方針がズレる。
- 純資産が増えれば会社の売上も増え利益もでる。社員の給料も増える。ハングリー精神がなくなりダメになる。
実際にどうかは分からないですが、私が「巨大投資信託」成りの謎を解くために予想しているものです。
これまでの投資信託のようにならず、このまま成績も純資産も伸びていってほしいです。
(2017年7月5日追記)

ひふみ投信チャート_1年
ひふみ投信の1年チャートです(配当込ではありません)。純資産の増加に伴う運用成績の低下について気になっていたので、よく見ていました。
青色がひふみ投信ですが、2017年3月まではTOPIXに比べて成績が悪かったので、やっぱり純資産の増加の影響を受けていると思ったのですが、4月ぐらいから回復しTOPIXと同じくらいになりました。2017年7月現在で1年間のパフォーマンスはインデックス並みとなりました。
設定来から比較すれば、何倍も成績が優秀なので、こういった短期間での評価は正しくありません。ただ、どうしても気になっているので、これからも1年間チャート比較も注視していきます。
ひふみ投信の投資先は
ひふみ投信の投資先の銘柄を検索している人もいます。
毎月、組み入れ比率が上位の銘柄だけですが、レポートで公表されています。だれでもホームページからレポートを見ることができます。
「ひふみの運用」>「運用報告書・運用レポート」>「ひふみのあゆみ(PDF)」
上の順番にクリックしていけば、PDFに投資先が記載されています。
ひふみ投信とひふみプラスの違い
投資先
投資信託名 | 純資産 | 投資先 |
---|---|---|
ひふみ投信 | 267億円 | ひふみ投信マザーファンド |
ひふみプラス | 670億円 | ひふみ投信マザーファンド |
ひふみ投信マザーファンドが、上場株式を購入しています。そのため、どちらの投資信託を購入しても投資先は同じです。
購入手数料
投資信託名 | 販売 | 購入手数料 |
---|---|---|
ひふみ投信 | 直接販売 | なし |
ひふみプラス | 地銀・ネット証券 | なし~3.24% |
ひふみ投信から直接購入すれば販売手数料は無料ですが、地方銀行などの一部では手数料がかかることがあります。
この購入手数料は気を付けてください。ひふみ投信やプラスだけではなく、投資信託を購入するときには、手数料がないものを選びましょう。100万円投資に対して、3.24%の購入手数料を請求するところもあります。購入手数料は金融機関によって異なりますので、同じ投資信託でも購入するところで手数料が異なることがあります。
特に大手の証券会社などは気を付けましょう。ネット証券などは、多くの投資信託が購入手数料は無料で販売されています。
100万円投資しても、手数料で32,400円が払われますので、最初から-3.24%からのスタートとなります。無料で購入すれば、当然ですが±0でのスタートです。
ひふみプラスが購入できる銀行などを別の記事にまとめました。
[kanren postid=”1759″]
実質手数料(信託報酬+その他手数料)
投資信託の手数料の仕組みとしては、信託報酬があり、預けている資産(投信を購入した費用)から、毎日差し引かれており、引かれた後の価格が基準価額として表示されています。
預けているものの中から引かれているので、別に手数料を請求されることはありません。
ひふみ投信の場合には、信託報酬は年1.0584%(税抜0.98%)となっていますので、100万円分を購入したら、1年間に1万円ぐらい間接的に手数料を払っています。
これが一般的な説明なのですが、実はその他の手数料も投資信託は引かれています。
- 監査費用:投資信託の決算の監査などを行う費用です
- 売買手数料:投資信託の中に組み入れる株式の売買手数料です
監査費用はそれほど大きくないのですが、売買手数料に関しては売買頻度が多い投資信託は高くなりがちです。
ひふみ投信も株式の売買については頻繁にありますので、年1.0584%ではなく、それ以上の手数料となります。これは違法なことではなく、手数料率として表せないので、年1.0584%となっているのは問題ありません。
投資する側として、その他手数料をどのように確認する方法があります。
年1度発行される「運用報告書」に記載されています。
上記の表は第8期(2015年10月1日-2016年9月30日)の運用報告書に記載のあるものです。
平均基準価額22,158円に対して、77円のその他手数料となりますので0.34%となります。100万円投資しているとしたら、信託報酬1万円、その他手数料3,400円を間接的に払っている計算となりました。
ひふみ投信やプラスは、信託報酬に関して下がっていく仕組みがあります。そのため、状況におうじて信託報酬は下がることがありますので、その点を次に説明します。
信託報酬の仕組み
投資信託名 | 特徴 | 内容 |
---|---|---|
ひふみ投信 | 5年以上の投資に有利 | 5年・10年保有で信託報酬の還付あり |
ひふみプラス | 4年以下の投資に有利 | 純資産が500億円超過、1,000億円超過で信託報酬が下がる |
どちらが得になるのかについては、純資産の増え方にもよるので断言ができないですが、5年以上の長期投資の場合にはひふみ投信で、4年以内の場合にはひふみプラスが良いのではないかと思っています。
その他
投資信託名 | 使い勝手 |
---|---|
ひふみ投信 | 社員と直接話せる、購入のたびに入金が必要(預り金ができない)、ジュニアNISAなし |
ひふみプラス | 社員とは話せない(販売会社の社員とは話せる)、販売会社にもよるが直販にはないサービス(ジュニアNISA、ネットでの解約注文)ができる |
直販の強みである、ひふみ投信の社員(コールセンター)と話ができるのが良いですね。一方で、1つの投信だけで色々なシステムや仕組みの導入コストが多大となるため、ネット証券と比べるとサービス内容が充実しておらず不便。
ひふみプラスのほうは、販売している金融機関によりますが、ネット証券などは、ネット上でいろいろできるので簡単で便利です。
その他のいろいろなワードに対する回答
ひふみ投信 マイナンバー
ひふみ投信でこれから口座開設するときは、マイナンバーを届け出る必要があります。特定口座のときも同じです。
すでにひふみ投信に口座開設をしている場合には、2018年までにマイナンバーを届け出る必要があります。(会社からそれよりも前に提出依頼のお知らせが来る可能性があります。)
マイナンバーを出したくない場合には、まだ業界でもハッキリとは決まっていないようですが、おそらく強制的に換金し口座を閉鎖となるのではないかと予想しています。
これはひふみ投信に限ったことではなく、どこの証券会社や金融機関でも同じようにマイナンバーを届け出ることになります。
ひふみ投信 贈与税
ひふみ投信+贈与税で検索する人もいます。
贈与税は自己申告となっているため、投資資金を移転したとしても、ひふみ投信は税務署への報告などの義務はありません。ご自身で贈与税を税務署に申告する必要があります。
税務当局は完全には財産の移転などを把握しにくいですが、マイナンバー制度が本格稼働してからは、税務当局が把握しやすくなるのかもしれません(実際のところは分からないです)。
そうなったとしても、ひふみ投信から税務署に報告義務は生じないと思います。
[aside type=”normal”]マイナンバーが本格稼働してみないと何とも分からないですが、ひふみ投信から贈与について税務当局が知ることにはならないでしょう。[/aside]
すこし視点が異なりますが、ジュニアNISAの贈与税について記事を書いていますので、参考にしてみてください。→ ジュニアNISAは贈与税を申告するの?贈与の基本的なまとめ!
ひふみ投信 解約方法
以前は電話のみ解約注文を受付けていましたが、2016年3月下旬からインターネットで解約できるようになりました。当日15時までの受付で、翌営業日の基準価格で解約できます。
レオス・キャピタルワークス株式会社コミュニケーション・センター
03-6266-0123 平日9時から17時
電話での解約時には、口座番号や解約時のお振込み先なども照会されますので用意してから電話してください。
住所の変更などがあり、ひふみ投信に届出をしていない場合には、変更をした後に解約になるはずです。
ひふみ投信 換金が面倒
上述のとおり、解約に関して改善されましたので、いつでも換金を申し込むことができるようになりました。
ひふみ投信 マイナス金利 解約
マイナス金利で解約というよりは、相場の下げによって耐え切れず、解約した方はいるでしょう。
ただし、おそらくひふみ投信は、今回の下げで、解約額よりも購入額が上回っているのではないかと思われます(データ発表がまだなので予想)。
- 暴落するときに購入して、上昇したら解約をする
- 安く買って高く売る
なかなかメンタル的に強いものがないといけないのですが、投資の鉄則ではないでしょうか。
私も、上場株式を資産の4分の1程度購入しました。すでにマイナス10%の含み損となっていますが、さらに下がるようであれば比率を上げていきたいと思います。
ひふみ投信 純資産推移
ひふみ投信とひふみプラスの純資産推移は、それぞれ見ることができるのですが、合体したマザーファンドの純資産推移は探してみましたが見当たりませんでした。
ひふみ投信だけでよければ、
「ひふみの運用」>「運用報告書・運用レポート」>「ひふみのあゆみ(PDF)」
上の順番にクリックしていけば、PDFに投資先が記載されています。
ひふみ投信 ○年間 結果
年月日 | 基準価格 | 結果 | 年数 |
---|---|---|---|
2017年2月18日 | 37,795 | - | 現在 |
2016年2月18日 | 29,774 | +26.9% | 1年前 |
2015年2月18日 | 29,050 | +30.1% | 2年前 |
2014年2月18日 | 24,300 | +55.5% | 3年前 |
2013年2月18日 | 15,975 | +136.6% | 4年前 |
2012年2月17日 | 12,520 | +137.8% | 5年前 |
2011年2月18日 | 13,346 | +183.2% | 6年前 |
2010年2月18日 | 11,559 | +227.0% | 7年前 |
2009年2月18日 | 9,960 | +279.5% | 8年前 |
こうやって見てみるとすごいですね。
8年前に100万円を投資していたら400万円弱になっているんです。
この8年間は、リーマンショックもありましたし、東北の震災もありました。それでも長期投資でひふみ投信で投資をしていれば、この結果です。
「ひふみ年金」とは?
ひふみ投信、ひふみプラスのほかに、ひふみ年金というものがあります。
ひふみ年金は、確定拠出年金用に提供しているファンドで2016年9月からスタートしたものとなります。確定拠出年金は、401K、iDeCoとも言われています。個人で毎月積み立てをして投資信託などで運用し、定年後に引き出すものです。
ひふみ投信、ひふみプラスのほかに、ひふみ年金は、それぞれ違ったファンドですが、投資先についてはすべて「ひふみ投資マザーファンド」となっております。そのため、一緒の商品として考えてよいです。ただし、ファンドの開始時期が違うために基準価格はそれぞれ異なります。
確定拠出年金はいろいろな金融機関が参入していますが、その中で「ひふみ年金」を購入できる金融機関は多くありません。イオン銀行、SBI証券、百五銀行、福岡銀行、北陸銀行の5つです。私はSBI証券で確定拠出年金をやっています。
確定拠出年金については1つの金融機関でしか利用できません。そのため、すでに確定拠出年金をしている場合で、ひふみ年金を取り扱っていないところの場合には、金融機関を乗り換える必要があります。(企業型の場合は乗り換えすることはできないと思います)
まとめ
ということで、当ブログに「ひふみ投信 ○○」で来られる方に向けて書かせていただきました。
こうしてひふみ投資をみると、やっぱり良い投資信託ですね。一番おススメです。
ひふみ投信を購入するには、レオスキャピタルワークスで口座開設が必要です。
ひふみプラスを購入するには、いくつかの証券会社や銀行で購入ができます。
その中で、これから口座開設するならば「楽天証券」がおすすめです。
8月26日より、楽天スーパーポイントで投資信託が購入できるようになりました。ひふみプラスも購入できますので、はじめての方でもポイントであれば買いやすいのではないでしょうか。